2009年は、米国発住宅バブル崩壊の後始末に、いやが上にも追われる年となる。そもそも人類はこれまで何度もバブル崩壊の痛手を被っているのに、その過ちを繰り返すのか。 そこには人間の行動をつかさどるうえで核となる脳そのものが欲望しているからかもしれない。脳科学者の茂木健一郎氏は、脳の立場から見たバブルは「ひらめき」と話す。 脳科学からバブルをとらえ直し、「底」と言われる現状を少しでも前向きに生き抜くヒントを探るため、茂木氏に話を聞いた。 茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)氏 脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現在は、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授(脳科学、認知科学)、東京芸術大学非常勤講師(美術解剖学)など務める。主な著書
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