もう1件、アトラス千代田御茶ノ水。 設計は核建築設計事務所、施工は紅梅組、そしてデザイン監修にアーキサイトメビウスです。同時期分譲となったアトラス三軒茶屋は設計もアーキサイトメビウスですが、こちらはデザイン監修のみとなります。 設計面は、前回の記事でも書いているように四方道路の立地条件を十分に活かし、かつ、全戸角住戸の各プランも細かな点まで考慮されている印象を受ける良好なものですし、そこにアーキサイトデザインが加わることで設計デザイン面のパフォーマンスは価格帯に恥じないものとなっていると言って良いでしょう。 14階建総戸数51戸はけして大きなスケールではありませんが、このエリアはまとまった土地が少ないため、このレベルの物件の供給でさえ数少ないですし、シンプルながらも非常に品を感じるアーキサイトの十八番とも言えるエントランス周りの意匠、縦のラインを意識させたファサードはこのエリアの代表作にな

さて、マンション番付の発表も佳境を迎えており、残すところ横綱の2物件の発表のみとなりました！ 東の横綱＝マンションオブザイヤーってことになります。 もったいぶるような内容ではないので早速いっちゃいます。 マンションオブザイヤーは･･･ パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンです！！！ 意外ですかね？？？ 話題性や売れ行き、立地の希少性で言ったら西の横綱としたブリリアタワーズ目黒ですし、間取りパフォーマンスと立地で言えばパークコート赤坂檜町ザ・タワーだと思います。 ですが、パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンは「総合力」で見た場合それらよりも評価されるべきという私の中での結論に至りました。 パークシティ武蔵小杉ザ・ガーデンはこれから分譲予定のウエスト棟を含めると約1,200戸というスケールのある大規模再開発ということでそのスケールを活かした数多くの取組みがなされているのですが、中でも最大の魅力は物件名

TOP 【新築】横浜/川崎 【驚愕！この敷地形状で全戸南東向き！】バースシティ武蔵新城5階71平米5,090万円【坪単価238万円】 バースシティ武蔵新城。 武蔵新城駅徒歩9分の5階建総戸数24戸のレジデンスです。 イニシア武蔵新城ハウスは総戸数124戸という結構な数がありながらも第1期開始から1年経たずして完売しましたし、ここ数年次々と新規分譲が行われるエリアながら需要はまだ残っているようです。 このバースシティが誕生する立地はパークホームズ武蔵新城ジェントリーゲートやプラウド武蔵新城ディアージュなどとほど近い駅北西方向にあたります。 駅徒歩10分圏内、かつ、大通りからは1本入ったポジションは悪くはないですし、末長物件によくあるような傾斜地や不整形地でもない一般的な敷地ではあるのですが、この周辺のマンションには1つだけ共通する大きな特徴があります。 それは、南向き住戸率が低いことです。上

レジデンシャル品川中延グランクラス。 荏原中延駅徒歩2分、中延駅徒歩7分、武蔵小山駅徒歩17分の14階建総戸数52戸のレジデンスです。 青田売りなのかと思ってましたが、今年8月にあれよあれよという間に完成しており、完成売りとなります。 中延駅を最寄りとするザ・プレミアスカイ品川中延が長期販売を強いられていますし、ここはかなりの駅近という希少性こそありますが、平米100万円を越える単価帯の物件の販売がこのエリアでは簡単ではないことを如実に表していると思いますね。 【天高3m×サッシ高2.5m】ザ・プレミアスカイ品川中延12階77平米7,678万円【坪単価331万円】 ザ・プレミアスカイ品川中延も中住戸は60平米台、いわゆる狭小3LDKが中心でしたし、デベロッパーが単価高に頭を抱えていることは容易に想像できる状況なのですが、ここは3LDKが3タイプあるにもかかわらず全戸63平米台ということでさ

もう1件、ヴァントヌーベル代々木。 当物件の最大の注目点は言わずもがなプロパストデザインです。 ホームページにも書かれている通り、プロパストのマンションは「不動産」ではなく「作品」だそうで、ここも相当力を入れている様子がうかがえます。 スケールのある物件ではないので共用部はどちらかというとシンプルではありますが、プロパストらしいエッジの効いたデザインですし、専有部デザインにも手抜きがないところがプロパストがプロパストたる所以でしょう。 当然ながら廊下は石貼りですし、LDにビルトインエアコンを採用し室内をスッキリ見せている点も良いですが、玄関ドアハンドルにプレートタイプの物が採用されていたり、キッチン天板及び洗面天板だけでなくトイレ手洗いカウンター天板までもが天然石仕様だったり、洗面台にLED内蔵の三面鏡が採用されていたり、グローエの水栓の中でもデザイン性の高いものが採用されていたりと、其処

クリオ美しが丘。 たまプラーザ駅徒歩7分の5階建総戸数25戸のレジデンスです。 ギリギリの「美しが丘」アドレスで東名にもほど近いのですが、南東方向には開放感のある高台ビューが望めるポジションです。たまプラは高さのある中高層マンションは建てられないこともあり小規模物件とはなりますが、昨今の明和地所は以前よりも目立つ物件（注目度の高い物件）の供給が盛んですよね。 横浜エリアはもちろんのこと、クリオ東小金井パークフロント（東小金井駅徒歩2分の区画整理事業）やクリオ東日本橋（東日本橋駅徒歩1分）など東京エリアでも結構目立つ物件を供給しています。 郊外寄りでは全体コストに占める建築コスト比率が高くなり、物件供給が難しくなっている影響も少なからずあるのかもしれません。 当物件の施工は大勝であり、クリオシリーズでよく耳にするゼネコンです。この立地・価格帯ながら直床なのは非常に違和感がありますが、レーモン

もう1件、グローリオ浦和岸町。 施工は冨士工です。セコムの物件だとグローリオ豊島園の実績がありますが、高額どころで言うとディアナコート学芸大学レジデンスやピアース学芸大学など高額物件という意味ではモリモト物件の施工実績が豊富ですね。 スケールに欠ける物件ですし、デザイン面には見所があることが少ないセコムの物件ということで当物件も特段目立つ箇所はないのですが、大きな庇のあるエントランス周りはマンションの顔としてそれなりの高級感を意識したものにはなっているのかなと。 当物件は前回の記事で書いたように東西よりも南北に長めの敷地形状ゆえに南向き住戸率は低いのですが、西向き住戸にもかなりのワイドスパン設計を採用し、間取り面に非常に力を入れた物件と言うことが出来ます。 都心近郊のグローリオシリーズというとグローリオ永福町和泉などを筆頭として狭小戦略のイメージが強すぎて間取りが良いという印象は少ないので

TOP 【賃貸版】 【品川駅徒歩4分、品川プリンス隣接】品川プリンスレジデンス8階77平米280,000円【坪賃料12,090円】 今日は一旦また賃貸版に戻ります。 品川プリンスレジデンス。 品川駅徒歩4分、高輪台駅徒歩11分の賃貸レジデンスです。 1995年築とやや築年数経過しているものの、その名の通りプリンスホテルの西武グループ（西武プロパティーズ）が運営・管理するレジデンスであり、品川プリンスホテルに隣接したポジションにあります。 品川駅ペデストリアンデッキ直結のVタワーでさえ、駅徒歩6分ですし、こちら高輪口においても駅徒歩5分圏内の物件というのはほぼ存在しません（徒歩5分に高輪ソルステージュがあります）。 14階建総戸数261戸と結構なスケール感のあるレジデンスであり、フィットネスルームやフロントサービスなどの充実した共用部の他、ハウスキーピングやルームサービスなどのホテル同様のサ

本日は過去10年間の平均専有面積の変遷を振り返ります。 昨日の平均坪単価の変遷と合わせてご覧いただくと新たな発見もあるかと思うのでぜひご覧下さいませー。 平均専有面積の遷移は昨日申し上げた通り、非常に興味深い結果となっています。 不動産経済研究所により発表されているデータによると、東京都（都区部・都下）、神奈川県、埼玉県、千葉県、そして首都圏全体の過去10年間の傾向は以下となります。 全体的な傾向としては平均専有面積の縮小傾向が見て取れ、特にリーマンショック後の2009年当たりからの狭小トレンドが顕著なわけですが、注目すべきは2013年あたりから、徐々に上昇傾向となっている点ですね。 もともと平均専有面積が大きめで縮小余地があると思われる都下、神奈川、埼玉及び千葉エリアは未だに減少基調が見られますが、都区部は2009～2012年と比べると約3㎡前後も増加しており、減少基調に歯止めがかかった

リビオ笹塚。 笹塚駅、幡ヶ谷駅が共に9分の5階建総戸数39戸のレジデンスです。 リビオ新宿ザ・レジデンスなどと比べるとかなり地味な立地ということになってしまうのでしょうが、笹塚駅や幡ヶ谷駅を最寄りとする分譲マンションはけして多くありませんし、笹塚駅を最寄りとする物件は杉並区のものも多い中、ここはギリギリですが渋谷区というポジションです。 笹塚駅前にはそれほど規模が大きいわけではないものの年明けには再開発ビルが誕生することもあるのか、グローリオ笹塚はあっという間に完売しましたし、このエリアの需要はまだまだありそうです。 当物件はやや駅距離があるポジションながら幡ヶ谷第二公園に隣接するレジデンスでホームページによると笹塚駅及び幡ヶ谷駅徒歩10分圏内の住居系用途地域での分譲は約10年ぶりということのようです。 そのような落ち着いたエリアであるため、3LDK中心のプランニングなわけですが、65平米