本誌2013年11月号(10月10日発売)の特集は、「競争優位は持続するか」。本特集に寄せた論考の中でトッド・ゼンガーは、企業にとって最大の課題は「いかにして競争優位を得るか、または維持するかではない」と述べる。では、戦略における至上の命題とは何か――。ウォルト・ディズニーが図面に残した「企業セオリー」こそ、その答えであるという。 ジェフリー・カッツェンバーグは最近行われたインタビューで、ウォルト・ディズニー・スタジオのトップに就任した日について語った。その日、同様にウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOに就任したばかりのマイケル・アイズナーから、シンプルだが明確な指示を受けたという。「ディズニーのアニメーションを復活させてほしい」 カッツェンバーグは映画業界ではベテランだったが、アニメーションを製作した経験はなく、その意欲もあまり持っていなかった。しかし、ディズニーに長年勤める人たちか
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