「CRMをはじめとした業務アプリケーションは、私が北米で手がけてきた思い入れの深い製品。ぜひとも日本市場に持ってきたかった」。マイクロソフト初の業務アプリケーション製品となる「Dynamics CRM」発表記者会見の席上、ダレン・ヒューストン社長は、こう切り出した。 9月8日、マイクロソフトは日本でDynamics CRMの出荷を開始した( 関連記事)。マイクロソフトにとっても、Windows上で動く業務アプリケーションを開発・販売しているベンダーにとっても、今回の新製品は、過去のそれとは全く違った意味を持つ。これまで両者が築いてきた「パートナー関係」を、根底から覆してしまう可能性があるからだ。 これまでマイクロソフトは、Officeを除けば、OSやデータベース、グループウエアといったプラットフォーム製品の販売に徹してきた。だからこそWindows向け業務アプリのベンダーと、「パートナー」