福岡県北九州市に本拠を置く百貨店、井筒屋をご存じだろうか。九州地場資本の百貨店では唯一、東証1部上場を果たした企業としても知られる。その井筒屋が2007年、百貨店としては初めて社内SNSを導入した。同社 経営戦略室 経営企画担当 マネージャー 進雄二氏に同社が社内SNSを導入した理由、およびその効果について話を伺った。 井筒屋 経営戦略室 経営企画担当 マネージャー 進雄二氏 "販売機会の喪失"情報を蓄積したい 井筒屋での社内SNS導入は昨年のことだ。百貨店の年間での休日は元旦だけ。しかも、開店は午前10時で閉店は午後8時と営業時間も長い。従業員はシフト制で入るため、必然的に従業員どうしが接する機会が少なくなり、直接情報を交換するのには限界が生じてしまう。そのサポートをITの力でできないかと考えたわけだ。 「地方百貨店なので、地元とのつながりを大切にしたいという願いがあります。しかし、従業