スナイパー(狙撃手)は、遠く離れた標的に狙いを定め、1発で撃ちぬく高度な技術を求められる訓練された戦闘要員である。敵陣の奥深く、3日間かけて2km先の目標まで匍匐前進で進み、生還を果たすなどということは実際に可能なのだろうか? 敵の司令官を仕留めるため、そんな荒技を成し遂げるプロ中のプロが存在していた。 ここではその名を世界中に知らしめることとなった名スナイパーたちとそのサイドストーリーを見ていくことにしよう。 1. 伝説となった米海兵隊のスナイパー、「カルロス・ハスコック」 この画像を大きなサイズで見る(Source | Photo) カルロス・ハスコックは確認戦果93射殺を誇る、米海兵隊の伝説的なスナイパーだ。最も有名なものはベトナム戦争において、敵の勢力圏にある平野を3日間かけて2km先の目標まで匍匐前進で侵入したときの狙撃だ。日没後にカモフラージュで草原の中に潜んでいるとき、あやう