たまごかけごはんを「思いついた」偉人 たまごかけごはんを最初に考えた人物がいた──。 と言われると、ほとんどの人が「まさか」と思うに違いあるまい。あんなシンプル極まりない食べ物、発案者もなにもないだろう、と。 ところが「いた」……らしい。明治時代に活躍したジャーナリスト「岸田吟香(きしだ ぎんこう:天保4年生〜明治38年没)」という人物である。 ▲岸田吟香(提供:美咲町役場) ジャーナリストのほかにも目薬の販売など実業家や教育者などとしても功績を残した岸田は、画家の岸田劉生(きしだ りゅうせい)や、宝塚歌劇団の演出家でラインダンスの考案者である岸田辰彌(きしだ たつや)らの父親でもあった。 そんな岸田吟香が生まれた場所が、現在の岡山県 久米郡 美咲町の栃原(とちばら:かつての久米北条郡 中垪和谷(なかはが たに)村)。 実は現在、美咲町はたまごかけごはんで町おこしをしており、町内にある基幹