これは、とてもありふれた話だと思う。 ・その言葉はまるで自分に向けられているように聞こえるから - うどんこ天気 肥満が肥満ゆえに責められる合理的な理由はあまりない。せいぜい狭い空間で邪魔になるくらいのことだろう。副次的なところでも、車に同乗されると燃費が悪くなるとか、一緒に生活すると食費が嵩むとかいうくらいで、痩身の人間に比べて致命的とまではいえない。格差だなんだといったところで飽食の国ニッポンである。暮らしぶりによっては普通に太る。気を付けるべきはデブを馬鹿にする理由だ。太っている姿を不恰好だと思う感覚が多くの人にある。デブに美を見る人は少数派。そういう風俗をぼくたちは生きている。これ自体はさほど深刻な問題ではない。 肥えた人を見て不恰好だと笑うのは、単純に社会性が乏しい証拠だ。子供なんかがデブを笑うのはこの類だから、人をデブかそうでないかで判断することの無見識をきちんと学べば自然に止