行政処分を受けて証券会社のアナリストが公表前に決算情報を探るプレビュー取材の中止を迫られる中、フィンテック企業が人工知能(AI)を利用した業績予想サービスに参入。アナリストに「冬の時代」が到来するとの見方も出てきた。 東京大学発ベンチャーのナウキャストは、10月にも消費財企業の売上高予想を提供、早ければ来年初頭にヘッジファンドや運用会社向けに利益を含めた決算予想の提供を開始する。スーパーのPOS(販売時点情報管理)データなどを使い毎日、物価指数を算出しており、リアルタイムで売上高を把握できる。財務データなどの分析もモデルに加え、調査対象を拡大する。 林良太CEOは、「ビッグデータを使って企業業績を予想するのが当たり前になってくる」と話し、アナリストによるルーティンワーク的な業績予想の提供は、同社のようなサービスに置き換わる可能性があると言う。 こうしたサービスの登場は、証券会社のアナリスト