バラスト水と外来種問題 貿易や投資活動の世界規模での自由化が進展する中で、物流もグローバル化が進行しています。そうした世界情勢の中で、船舶は、大量の物資を輸送する手段のひとつとして大きな役割を果たしています。 こうした国際物流の主役である船舶は、航行中に船体が浮かび上がるのを防いだりバランスをとるための「おもり」を積んでいます。これを”バラスト”と呼び、特殊な船舶を除き、一般的には積み下ろしのしやすさ・コストの面から、水(海水や河川水)が使用されています。つまり、荷揚げした港では、バラストタンク内に水を汲みいれることで、軽くなった船体を安定させ、荷積みする港では、排水することで、バランスを保ちます。 船内にバラスト水を取り入れる際、こし網によって異物や魚介類、クラゲ等の混入は防がれていますが、より小さい、海藻の断片やプランクトン、魚類等の幼生や卵などは、バラスト水に含まれてしまいます。 国