耐震強度偽装事件が発覚してから1年半が経過し、建物の安全性確保を目的に大幅に強化された建築基準法が6月20日に施行となりました。改正内容が記された書類は電話帳(・・・は少し言い過ぎでしょうか)並みの分厚さで、見ただけでもうんざりしてしまいます。 この改正を前にして、6月頃から私の周囲もざわざわし始めました。来訪される各種メーカーさんが、口を揃えられるのは、とにかく発注がストップしているということ。それもそのハズ、確認申請が一件も降りない現状が続いていたのです。申請が降りなければ、着工することができない。着工できなければ、設備機器もドアもサッシも建具も発注することなんてできません。 これは、単純に私たちのようなビルダーや、そこに商品を納めるメーカーだけではなく、一番困るのは、消費者である大多数の国民なのです。家を購入しようと決めたときに、(まぁ、完成はいつでもいいから・・・)なんて、優雅なこ