16日午前10時13分、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の敷地内で、ドーンという地響きと共に、鉄柱が揺れ、地割れが走った。「スクラム(原子炉自動停止)」。発電所の中央制御室で、当直の職員が叫んだ。 建屋脇の変圧器から火災が発生、立ち上る黒煙が、1時間後にはテレビ画像を通して全国に伝わった。 原子力施設が直下型地震に遭った、初めての災害だった。 4時間後、東京電力本店(東京・千代田区)の玄関脇に会見場が仮設されたが、「黒煙は何か」という記者の質問に、広報スタッフは「調査中」。「油が燃えたのか?」「あり得る」「4人が軽傷というが?」「詳細は分からない」 使用済み燃料プールから放射能を帯びた水があふれ出し、目の前の海に漏出した事実も伝えられたが、どんな装置から、どのように漏出したか、説明には図面資料もなかった。地震の影響で同原発では配管損傷など計63件のトラブルが発生したが、その状況を伝え
討論主体の授業「知ってるつもり?コンビニ」で、“作戦会議”をする学生を見守る橋本勝教授(中央)=松本美奈撮影 学生の参画で、大学の授業は大きく変わる。 岡山大学の大講義室で「コンビニエンスストアが食卓から手作り料理を奪い、家族の対話を壊した」と教育学部の女子学生が強い調子で問題提起をした。 「親は忙しいから仕方ない。過労死まで生む働き方の問題だ」「子供の憩いの場になっていることも見逃せない」……。次々に他学部の学生が意見を発表した。 コンビニの存在意義や社会に与える影響を各学部の専門的立場から多面的に考え、討論する授業「知ってるつもり?コンビニ」の一幕だ。全11学部共通の「主題科目」。半年で13回。単位にもなる。昨年も今年も希望者が定員を超えて抽選になった人気科目だ。 各学部4人ずつのグループに分かれ、事前に発表資料を出し合って内容を競い、教授が優秀と認めたグループだけが発表、それに基づい
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