富山県内で昨年、飼い犬がチョコレートをのみ込んだとして動物病院に「救急搬送」された事例が約60件あったことが、県獣医師会などへの取材で分かった。 犬がチョコを大量摂取すると、痙攣(けいれん)、昏睡(こんすい)などの中毒症状が起き、死に至る場合もある。 家庭でチョコが増えるバレンタインの時期を迎え、同会は犬の近くにチョコを置かない、与えないよう、特に注意を呼び掛けている。 小動物を扱う県獣医師会所属の動物病院や家畜診療所は41軒。昨年、大半が1、2件、チョコをのみ込んだという犬を診察した。テーブルの上などにあるチョコの匂いをかぎつけ、飼い主が目を離した隙(すき)に包装紙ごと、のみ込んだケースが目立った。吐かせるなどの処置を施し、すべて命に別条はなかった。 県獣医師会の吉田俊一副会長(射水市小島、吉田動物病院長)によると、チョコに含まれるテオブロミンは心臓、中枢神経を刺激し、時に痙攣や