夫がストーカーと化して逮捕された末、夫婦関係が破綻(はたん)してしまったのは、そもそも被害者が夫と不倫したからだ。こんな理由で、ストーカー加害者の妻が被害者の女性に損害賠償を求めた訴訟の判決が9月、大阪地裁であった。判決は、夫が女性にフラれてストーカー化するまでの約1年半、女性が夫に妻子があると知りながら不倫関係を続け、家庭を崩壊させたと認定。女性に約250万円の支払いを命じた。ストーカーの被害女性と加害者の妻…。その立場だけを見れば、女性側が妻に対して少しはモノ申すこともできそうだが、ストーカー行為に至るまでの経緯を知った裁判官も被害者側に同情する余地はなかったようだ。 身ごもる妻を置いて燃え上がった不倫 判決によると、住宅関連会社に勤める男性は、妻とアルバイト先の飲食店で出会い、約5年間の交際の末に平成17年に結婚。すぐに子宝に恵まれなかったため、不妊治療を試みた結果、結婚から2年後に
