将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が12日、東京都渋谷区のスタジオ「シャトーアメーバ」で行われた第41回将棋日本シリーズJTプロ公式戦2回戦で豊島将之竜王(30)に先手で敗れ、準決勝には進出できなかった。藤井2冠は豊島竜王に対して公式戦5連敗となった。 タイトルホルダーや賞金ランキング上位者ら12人のみが参加し、公式戦でありながらオールスター戦の色彩もあるJT杯。持ち時間各10分の早指し棋戦だけに読みのスピードが問われるが、途中で「封じ手」もあるため、高い戦略性も求められる。 本局は序盤から薄い玉型で飛車角が乱舞するアクロバティックな力戦となったが、豊島竜王が終盤の激闘を制した。タイトル通算4期を誇る棋界最高位者が若き2冠を相手に貫禄を示した形だ。 2016年のデビュー以降、本局まで226戦191勝35敗(勝率・845)と驚異的なペースで勝ち続けていた藤井2冠だが、豊島竜王を相手には