KEIRINグランプリ(GP、30日・立川)まであと5日。今年も年末恒例の「ザ・提言」を3回連載します。 日刊スポーツ評論家のミスター競輪こと中野浩一氏が、愛すべき競輪界に向けて忌憚(きたん)ない意見とともに、未来につながるメッセージを送ります。 ◇ ◇ ◇ 今のところ競輪界は、7車立てから9車立てに戻すことはないようだ。「経費をかけず、売り上げが伸びているから」だという。 その最たる例がミッドナイト競輪。無観客でネット投票のみだが、数字は伸びている。だが、私は素直に喜べない。中身が伴った売り上げだと思わないからだ。 今の競輪界は、本場に来て車券を買ってくれるファンを軽視し過ぎだ。最近はナイターのG1、G2も増やしているが、せっかく本場に足を運んでも発売窓口は少なく、ファンが1日観戦できるスタンドも、滞在できる場所も狭い。はっきり言って、本場のお客さんへの配慮がない。 野球、サ