いろんなことがあった2016年だが、秋の臨時国会でカジノ解禁法ことIR(=Integrated Resort:統合型リゾート)推進法案が成立したことには、正直、意表を突かれた。 大阪を根城にする「日本維新の会」VS「公明党」 なんだかんだ言って、ギャンブルは評判が悪い。特に女性からはなかなか理解が得られない。世論調査でカジノ解禁の是非を尋ねれば、ほぼ確実に賛成よりも反対の方が多くなる。ましてや公明党が賛成してくれるのか。個人的には成立を期待しながらも、「簡単じゃないだろうな…」と思っていた。 ところがフタを開けてみたら、公明党は自主投票という「大人の対応」を選択してくれた。民進党は参議院で蓮舫代表を中心に反対の論陣を張ったが、同じ党内には「IR推進議連」もできていたりして、最終的には腰砕けになった。かくして、まるで針の穴を通すような展開で、IR法案は成立したのである。 終わってみれば「なー