via:pinterest 香港の1950年代はイギリス植民地時代である。第二次世界大戦後、戦勝国の1つとして国連安保理の常任理事国となった中華民国はイギリスに香港主権移譲を要求したが、間もなく発生した国共内戦のため交渉は不調に終わった。国共内戦の結果中華民国の中国国民党政府は台湾島へ遷都し、1949年には中国共産党による中華人民共和国が成立している。 共産党政権の成立に伴い、共産主義に反発する多くの中国人が大陸から香港に逃れ、廉価な労働力を提供するとともに、スワイヤー・グループやジャーディン・マセソンなど技術と資本をもったイギリスを中心とした外国資本や華人資本も上海から香港に本拠を移し、香港の経済発展に少なからぬ寄与をした。また、董建華やアンソン・チャンなど香港の華人エリートの中に上海人が多いのも、このような背景によるものだ。 動画で振り返る1950年代の香港