暴力的なゲームは、現実世界の暴力の原因とされることが多いが、業界に批判的な人たちはよく自分の主張を裏付けるために学術的な研究結果を引用する。ところが今回、ダブリンで開かれた英国心理学会の年次大会で、暴力的なゲームは実際には現実世界で暴力的な行動を取ろうとする衝動を和らげる可能性があるとする報告が示された。 この研究はMiddlesex UniversityのJane Barnett氏とその同僚が行ったもので、プレーヤーはゲームをしたあと、外に行って誰かの頭を蹴りたいという衝動を感じるというよりは、より冷静になるか、単に疲れるだけあることが明らかになったという。同氏らは男性と女性を含む、12歳から83歳のオンラインゲームプレーヤー292人を調査対象とし、オンラインロールプレイングゲームである「World of Warcraft」(WoW)をプレーしてもらった。被験者は2時間のゲームのセッシ