『pronto pronto?』Vol.12 (2008年4月)を読んでいたところ、「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」(p.17)に、コンクラーベに関するガセネタが載っていた。 ローマ法皇が死去し、次の法皇を決定する際に、高位聖職者たちがバチカンにあるシスティナ礼拝堂に集まり、新法皇を決める会議と選挙を行う。この会議は決定までに、ときに長い時間がかかるが、その間、会議室に鍵を掛けて、人が入れないようにする。 違う。1996年2月22日発効の『Universi Dominici Gregis』で、コンクラーベの手順はかなり変更され、Sistina礼拝堂でのカンヅメもおこなわれなくなった。枢機卿たちはDomus Sanctae Marthae(聖マルタ館)に寝泊して、投票所であるSistina礼拝堂との間を往復する。ただし、外部との接触は一切禁止だ。実際、2005年4月のコンク