2013年以来、生活保護基準の引き下げを迫る政府・財務省、従う一方の厚労省という図式が明確になり続けています。 そもそも、生活保護制度は何のために必要なのでしょうか? なぜ導入されたのでしょうか? 公的扶助は「情けは人のためならず」そのもの生活保護制度は、生活困窮者を救済するためにあるわけではありません。 もちろん生活困窮者は直接的に救済されますが、そのことによって間接的に、社会全体が大きな損失を免れます。 社会を守るから「社会保障」なのです。公的扶助を含め、社会保障制度が近代国家に存在することの理由は、そうしないと社会を守れないからです。 このことは、日本国憲法にも明記されています。 日本唯一の公的扶助である生活保護制度の根拠法は生活保護法ですが、そのまた根拠となっている憲法第25条を改めて見てみましょう。 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生