ドストエフスキーの最後の長編小説「カラマーゾフの兄弟」に、兄弟の父親であるフョードル・カラマーゾフという人物が出てくる。 大金持ちのやもめで四人の息子を持っており、この息子たちが題名である、「カラマーゾフの兄弟」である。 「カラマーゾフの兄弟」の物語の一番の主軸は、兄弟の父親であるフョードルを誰が何のために殺したかという点にある。 物語のあらすじと登場人物をまとめた記事はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 物語の中盤でフョードルは何者かに撲殺される。 フョードルという男は、殺されても仕方がないと思うほど下劣で俗悪な性格をしている。 長男のミーチャの財産を、だまし取ったも同然のかっこうで横領している。 病的な女好きで、五十五である現在 「あと二十年は男でいたいが、年をとるにつれて、女は寄り付かなくなるからそのためには金が必要だ」 と言い放つ。 長男のミーチャと女を取り合っており