3日午前5時ごろ、神奈川県相模原市緑区の市立青根小学校で「爆発音がして校舎が燃えている」と、新聞配達員の女性から119番通報があった。火は約12時間後に消し止められたが、木造2階建て約1340平方メートルの校舎が全焼した。 校舎は小学校のものとしては同県で最も古い。1941年の火災で旧校舎が焼失し、43年3月に青根村国民学校として総ヒノキ造りで再建された。地元の森林から建材を切り出したが、戦時中の物資不足のため各家庭が釘を抜いて提供したという。昨年、市の登録有形文化財に指定された。5日に予定していた入学式は近くの中学校で開くという。 同校の児童数は今年4月時点で新入生を入れて4人。津久井署によると、出火当時、校舎の中に人はいなかったという。現場周辺は森林や田畑が広がり、民家が点在する地域。同署が地元消防と出火原因を調べている。