熱狂的な支持を集めている古屋兎丸による漫画『ライチ☆光クラブ』。センセーショナルな内容はそのままに、野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗など、旬の若手俳優たちを起用した映画が公開中だ。本作の監督に抜擢されたのは、『先生を流産させる会』で注目を集めた新鋭・内藤瑛亮。彼が持つ危うい思春期の描写が、『ライチ☆光クラブ』の世界と合わさったとき、そこには世にもグロテスクで美しい、ダークファンタジーが生まれたのだった。 そんな『ライチ☆光クラブ』に惜しみない賛辞を送る雑誌『映画秘宝』の創刊メンバーであり、現在は『別冊映画秘宝』の編集長を務める田野辺尚人にご登場いただき、本作の見どころはもちろん、内藤瑛亮という監督の「凄み」、さらには雑誌『映画秘宝』の目指すものや自身の映画とのつきあい方に至るまで、さまざまなトピックについて語ってもらった。 『ライチ☆光クラブ』という映画は、「9人の酒鬼薔薇聖斗が