「生殖器逆転」の昆虫発見=北大准教授らにイグ・ノーベル賞-米 【ニューヨーク時事】独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の2017年の授賞式が14日、米マサチューセッツ州のハーバード大であり、雄と雌で生殖器の形状が逆転している昆虫の存在を明らかにした北海道大の吉沢和徳(46)、慶応大の上村佳孝(40)両准教授らの国際共同研究チームが「生物学賞」を受賞した。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は11年連続。 体内受精する生物は、ほぼ例外なく雄が雌の体に生殖器を挿入して交尾する。しかし、研究チームは、ブラジルの洞窟で見つかったチャタテムシの一種を調べ、雌が伸縮する突起状の生殖器を持ち、雄の穴状の生殖器に挿入することを突き止めた。 交尾の際、雄は精子とともに栄養物質を雌に渡していることから、研究チームは、この栄養をめぐる雌同士の競争が激しくなったと分析。多くの生物と異なり、雌の交尾に対す