経済学者の表三郎さんは著書『日記の魔力―この習慣が人生を劇的に変える』の中で、多くの本が読みかけであることに気付き、その対策を立てたというエピソードを紹介しています。 三十冊ぐらいかな、と思い一覧表をつくってみると、なんと九十冊もの本が読みかけのまま放ってあることがわかった。 これはいけない、「最後まできちんと読もう」と決意したのだが、実はここからが大切なのだ。「最後まできちんと読もう」だけではダメなのだ。 ここで終わってしまうと、きちんと読もうと思っていたのにできなかった、ということになる。 似たようなことは、チームで仕事をするうえで経験することも多いのではないかと思います。筆者も派遣社員時代、ミーティングに出席していて「●●ではいけない。これからは××するように気をつけよう!」と何度も何度も耳にしましたが、具体的に何かが改善されたという事例は2年間に7回程度でした。 改善すべき状況があ