福岡市議会は21日、自転車の安全利用に関する条例案を全会一致で可決した。親が中学生にヘルメットを着用させる努力義務などを定めており、自転車の安全利用に特化した条例は九州、山口では初めて。来年4月から施行される。 条例は利用者に対し、ライトや反射材の装着、保険への加入、家族が高齢者にヘルメット着用を助言することなどを定めている。業者に対しては、道路での使用を目的としたブレーキのない競技用自転車の販売を行わないことなどを規定。いずれも罰則はない。 また、市長が歩道を「押し歩き推進区間」に指定できるとしており、市は歩行者の多い天神の渡辺通りを想定している。