大手からスタートアップまで、AIやデータを活用できる人材の不足に悩む企業は多い。初任給が引き上げられたり高額の年収が約束されたりと好待遇の求人も増えてきたが、AI人材の獲得競争は激化しており、ただ待遇を良くするだけでは良い人材は集まらない。 こうした状況の中、日本のAIスタートアップCogent Labs(コージェントラボ)は、世界20カ国以上からの人材獲得に成功している。特にR&Dのチームメンバーは、約5割が修士号、約3割が博士号を取得済み。米Googleなど海外の大手IT企業から専門性の高い人材が集結しつつある。 なぜ、社員約70人という日本の小さなスタートアップに海外の人材が集まってくるのだろうか。人事採用マネージャーのマルコ・スリマさんと、2018年に英DeepMindからCogent Labsに転職したティアゴ・ラマルさん(リードリサーチサイエンティスト)への取材を基に、その理由