というわけで少し紹介が遅れたがBenesse教育開発センターにて学力格差調査から見えてきた実践課題 − 分析を終えてという討論が公開されているのだが、ブクマが一つもなかった。教育ジャーナリストの渡辺氏のブログで知った。彼は尾木氏みたいに教育問題を「教員や保護者の精神のありようの問題だ」と批判するような態度は見て取れないので応援したい。 以下討論会の文章で印象に残ったものを記しておきたい。正直討論会の言葉すべてをここに引用したい。口から出る言葉すべてに含蓄がある。 山田 前提として、こうした調査結果を示す時の難しさを感じます。不利な立場に置かれている人たちに資源を投入するために実態を把握する。そうした文脈でデータが使われることを私たちは望んでいるわけです。ところが、今のように教育資源もセーフティネットも縮小している時に、家庭的背景による学力格差の存在を明示すると、敏感に反応するのは、むしろ