大阪府商工労働部の笠原哲(さとし)部長(64)=写真=が部下にセクハラ行為を行ったとして、減給6カ月(10分の1)の懲戒処分を受けていたことが4日、関係者への取材で分かった。処分は3日付で、同日、依願退職したという。橋下維新流「民間感覚の導入」 笠原氏は元中学校長で、平成24年4月に公募で採用された。 関係者によると、笠原氏は部下の女性職員に対しセクハラ行為を繰り返したという。 府によると、笠原氏は昭和49年に野村証券に入社。退職後の平成16年に神奈川県庁に入庁。その後、三重県内の公立中の校長や独立行政法人雇用・能力開発機構常勤理事を務めた。 松井一郎大阪府知事や橋下徹大阪市長は「民間感覚の導入」を掲げ、府や市で校長や区長などを公募してきたが、今年4月に着任した大阪市の公募校長11人のうち1人が懲戒処分され、民間出身の区長も3人がトラブルを起こすなど、公募人材による不祥事が相次いでいる。