今年のワールドシリーズは、第7戦までもつれ込む激戦の末ジャイアンツが制した。 一方プレーオフ8連勝と快進撃を続けたロイヤルズだったが、29年ぶりの悲願を達成できず、ワールドシリーズ制覇は夢に終わった。同チーム所属の青木宣親選手も悔しい思いをしたに違いない。 プレーオフ期間の青木の打率をみると、地区シリーズ.333、リーグ優勝シリーズ.273、ワールドシリーズ.071と下降線を辿り、ワールドシリーズは不振からついに3試合先発から外されてしまった。 「プレーオフはそれぞれのシリーズが新しいシーズンに入るようなもの」 多くの選手や監督がそう表現するとおり、短期間ながらプレーオフを通じて好調を維持する難しさを、青木の数字が結果的に証明してしまった形だ。 実は今年のプレーオフでは、すべてのシリーズで第1戦を勝ったチームが勝ち上がっている。やはり短期決戦は、先勝して勢いを掴んだチームが有利ということな