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ブックマーク / chikawatanabe.com (4)

  • 書評:女が男のフリをして1年生活したら?

    Self-made Man One Woman’s Year Disguised as a Man Norah Vincent 去年の12月に読んだなんですが。女性ライターが1年間男性のフリをして男社会に潜入して書いたレポート。面白おかしいかと思って買ったら、大変シビアなものでした。はい。 大体、潜入するところがとんでもない。 「ボーリングクラブ」(←なぜかアメリカでは、落ちぶれた中年男性の娯楽として普及。日で言うところの雀荘みたいなもんかな?) 「修道院」(←いわずもがな・・・) 「男性の集団セラピーグループ」(←かなり女性関係で傷を負った人ばかりで怖い。) などなど。作者の人は、の表紙に女の服装の写真と、男装の写真両方ありますが、最初見たとき 「女装の男」 かと思ったくらいで、かなり男らしい女性なので、誰にも疑われずに男の園の奥深くに潜り込んでいく。 ボーリングクラブで仲良くな

    書評:女が男のフリをして1年生活したら?
  • ベルカーブはトンデモ本ではありません

    Real Educationの著者は、以前The Bell Curveというを書いており、この、ものすごく論議を読んだなのだが、決して「トンデモ」ではない。ベースとなっているのはまともな科学的調査。もちろん、読んでみて「これは違うだろう」だと判断するのは自由だが、他人が言ったこと(たとえそれがStephen Jay Gouldであっても)を鵜呑みにして、読みもせずに「トンデモだ」というのは勿体ないじゃないかと思います。Bell CurveもReal Educationも決して読み物として楽しくはないのが痛いところなのだが。 論議を呼んだ経緯は英語Wikipediaに詳しい。最初の方にcontroversialと書いてあるので「批判された」だと勘違いする人もいるかもしれないが、これ「議論を呼んだ」という意味の単語ですのでよろしく。 (付記:グールドの「人間の測りまちがい」という

    ベルカーブはトンデモ本ではありません
  • CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」

    第二次世界大戦時のCIAの秘密資料。題してSimple Sabotage Field Manual。要は、敵国内のスパイが、組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、という「サボり方ガイド」である。2008年に公開された。(なお、正確に言うと、CIAの前身組織、Office of Strategic Servicesの作成文書である。) 以下、一部を抜粋した意訳です。文は意訳の後に。 「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする 可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上 何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない 会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、当にその組織の権限内なのか、より

    CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」
  • なぜアメリカの低所得家庭の子供はエリート大学に行かないのか

    Stanford大学 BioX Clark Center New York Timesの先週の日曜版に掲載されたBetter Colleges Failing to Lure Talented Poor。3月に発表された論文(PDF)の内容をベースに書かれた記事だが、私が「やっぱりね」と思ったのがこの点: 全国で学力がトップレベルの高校生を、親の収入で4段階に分類してみたら、親の収入が一番多い方から順に、34%、27%、22%、17%だった ちなみに、この記事の「学力トップレベル」とはトップ4%。4%は、日だと早慶+国立というレベルになるようだ。(いずれも、大学を受けない人も母数に含む)。 何が「やっぱりね」かというと、「親の努力で変えられる子供の学力の割合は小さそうだ、やっぱりね」と。・・・・いや、このデータからこの「やっぱり」へは少々飛躍があって(ADDだから)、そもそも「収入が高い

    なぜアメリカの低所得家庭の子供はエリート大学に行かないのか
    geopolitics
    geopolitics 2013/04/03
    情報格差。日本でも都市と農村の差がある。あと親がそれほど熱心ではない(悪い意味で訓練されている)ので、能動的に動かない可能性。
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