神戸市公社、ワイン在庫300万本分 ブーム一段落で(1/2ページ)2008年11月2日7時56分印刷ソーシャルブックマーク 神戸みのりの公社が初めてオープンした直営店=神戸市中央区、西畑志朗撮影 神戸ワインを独占販売している神戸市の「神戸みのりの公社」が大量の在庫を抱えて苦戦している。90年代後半のワインブームで生産量を増やした後、安価な輸入ワインに押されて300万本分が貯蔵庫に眠っている。市は公社を救おうと20億円を追加出資した。農家には補償金を払って転作してもらう事態になっている。 同公社は神戸市が96%を出資している財団法人で、同市西区に市がつくった農業公園神戸ワイン城内にある。農業振興が目的で、すべて買い取る約束で周辺農家にブドウ栽培を勧め、84年に「神戸ワイン」を売り出した。98年度には年間最多の110万本が売れた。 ところが、安価な輸入ワインの登場とワインブームが一段落した