「ずいぶん珍しい奴がいるな」。年明け早々の1月5日、東京・丸の内の東銀協ビルで行われた全国銀行協会の賀詞交歓会。会場に現れた楽天の三木谷浩史会長兼社長の姿を見て、メガバンク幹部は驚きの声を上げた。賀詞交歓会とはいわば、業界団体による新年会。見知った顔ぶれが集まる場だけに、三木谷氏の姿は目立っていたのである。 では、なぜそこに三木谷氏がいたのか? 実は楽天は昨年9月、経営困難に陥ったネット専業銀行・イーバンク銀行に出資し、傘下に収めているのだ。 銀行を傘下に収めるグループのトップとして三木谷氏は、全銀協の杉山清次会長(みずほ銀行頭取)などに満足げに挨拶をしていた。だが、メガバンク幹部の中にはあからさまに三木谷氏から距離をとる者も少なくなかった。というのも、三木谷氏は1988年に日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)に入行した元銀行員であり、同社に残っていればせいぜい部長クラスに過ぎない年齢
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