先日、3月11日以来初めてとなる新型車の専門メディア向け試乗会があり、参加してきた。その新型車は「プリウスα」。動力システムはもちろん、俗に「プラットホーム」(その定義は曖昧だが)と呼ばれる自動車としての基本骨格、走行機能要素などをプリウスと共用しつつ、多人数乗車が可能な空間を仕立てたクルマである。 このプロダクツそのものについて語るのは今回のこのコラムの本論ではないので簡単に止めるが、日本のこうした「多座席乗用車」の常として、その中に座り、移動する人々にとって何よりも必要な「十分な衝突安全性」が担保されているのは4人まででしかなく、居住空間としても無理のない着座姿勢が取れるのは4人まででしかない。 こうした事実に、ユーザーの、そして社会全体の目が向くことがないまま日本製の「ミニバン」は売られ続けている。日本の自動車社会、クルマづくりが抱える様々な問題点の1つだが、ここでぜひ知っておいてい
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