ワラスボ(藁素坊、藁苞、Odontamblyopus lacepedii)は、スズキ目ハゼ科に分類される魚の一種。日本では有明海のみに分布し、食用に漁獲される。 特徴[編集] ワラスボの全身 成魚は全長40センチメートルに達し、オスの方が大きい。体形はウナギのように細長く、背鰭・尾鰭・尻鰭も繋がる。体色は青みがかっており、青灰色や赤紫色にも見える。目が退化していて、頭部にごく小さな点として確認できるのみである。上向きに開いた大きな口には牙が並び、独特の風貌をしているが、噛まれてもあまり痛くはない。鱗も退化していて、体の前半部に円形・後半に楕円形の鱗が散在する。これらの外見が海外映画『エイリアン』シリーズに登場する宇宙生物の頭部に似ていることから、メディアで採り上げられる際はしばしば「エイリアンのような魚」と比喩され、地元に漁場がある佐賀市もそう宣伝するようになった[1]。 ハゼ科の魚ではあ