inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 2010年に経営破綻した消費者金融、武富士(現TFK)に、スポンサーの募集時に存在しないとした過払い債権が、計算漏れで少なくとも35億円も発生していることが、週刊ダイヤモンドの取材でわかった。 同社の更生計画が認可されているため、武富士のローン利用者は過払い利息を返還請求する権利は失ったが、残された借金自体への請求権は失効しておらず、新たに借金の減額請求ができる利用者の数は、全国で1000人以上に上るとみられている。 当初の武富士スポンサーだった韓国消費者金融、A&Pフィナンシャルが昨年、事業引き継ぎの過程で発見。282億円だった買収額を247億円に減額させていた。 この過払い債権は、通常ならば、利用者が貸金業者と“