僕の専門分野は「人材開発」です。 人材開発研究は、いわゆる「実践現場をもつ学問」に分類されます。 人材開発は「研究」として存在しているはるか「以前」に、それとは無縁の、より多くの人々が日々取り組んでいる「社会的実践」です。 ここで大切なことは、研究より「以前」に「実践」があるという事実です。 人材開発が、ひとつの研究領域として浮かび上がる、ずっとずっと昔から、人材開発という営為は、有史以来連綿と続いている実践です。 ▼ ところで、「実践現場をもつ学問」とは、ある「十字架」を背負っています。 それは、ワンセンテンスで申しますと、 現場から取得したデータで生み出された研究知見を、いかに実践現場に活かしていくのか? ということです。 せっかく生まれた研究知見を研究者の間だけで流通させるのではなく、しっかりと現場の改善に役立てて欲しい。 こういうニーズに対して、なんらかの答えや示唆を与えることが期