「人生において恐れるべきことは何もない。あるのは理解すべきことだけだ」。これはかの有名な科学者、マリー・キュリーが残した言葉である。そんな彼女ですら、ハワイ固有のイモムシたちが、毛虫をむさぼり食うこの姿を見てしまったら、理解するのに時間がかかるかもしれない。 ハワイアン・キャタピラー(Hawaiian caterpillar)はハワイ固有の20種以上いるシャクガ科の幼虫の一種で、完全肉食である。葉っぱや枝に擬態して、近づいてきた虫をクワッ!パクッ!なのだ。 World’s Weirdest – Carnivorous Caterpillars ハワイアン・キャタピラーは、ペンチのような手を巧みに活用して、油断している獲物を罠にかける。いったん獲物を捕らえるとその手は万力のような役目を果たして、もがく相手を抑えつけて離さない。 彼らはその強面の要素を利用して、獲物側から捕食者側へと移行した。