ファームで育てる昆虫「野生のコオロギを捕まえているのですか?」という質問がよくありますが、FUTURENAUTのパウダー原料のコオロギは「ファームで養殖」しています。コオロギ養殖の発祥は、タイの東北部に位置するコンケン。コンケン大学の昆虫学者によって、コオロギの養殖技術が確立されたことをきっかけに、タイでは1998年からコオロギの養殖が始まりました[1]。2011年時点でタイ国内にはコオロギ養殖農家が2万か所あり、1年間に7500トンの食用コオロギが生産されているそうです。第3巻では、タイ発祥のコオロギ養殖産業を中心に、食用コオロギ生産の現場をご紹介します。 安全でおいしいコオロギをたくさん生産するために食品としての安全性を高めるためには、コオロギに与えるえさの品質管理がとても重要です。コオロギ養殖が盛んなタイでは、既にコオロギ専用の養殖えさが市販されていて、ファームによらず一定品質のコオ