東京都中野区で12日に開かれた「杉並・中野・渋谷 第30回記念多喜二祭」で、日本共産党の小池晃書記局長が連帯あいさつを行いました。 小池氏は小林多喜二を「個人の尊厳を押しつぶす社会の矛盾を文学の力で告発し、不合理な現実を変えるため、たたかいに立ち上がる人々を描いた日本共産党員作家」と紹介。 29年の短い生涯に残した作品のうち、小池氏は特高警察の拷問によって命を奪われる直前に書いた、『沼尻村』『党生活者』『地区の人々』の3作品を取り上げました。時代背景は、1931年、満州への侵略戦争が始まり「戦争が本格化すればもっと景気はよくなる」と政府が宣伝する「戦争特需」の時代。これらの作品群は「反戦平和と反ファシズムを訴えてたたかう人々を描き、今日の情勢から見ても、迫力と輝きを放っています」。 時空を超えて私たちの胸打つ 『沼尻村』は戦時体制に組み込まれた農村の実情と、その中での反戦運動を描いた作品。