今回は日銀による基本的な通貨供給と銀行の関係をバランスシートで考えてみよう。一般には日銀がおカネを刷ることで世の中のおカネが増えると言われておる。では、日銀が刷ったおカネ(現金)はどのようなルートで世の中に流れだすのじゃろうか?これに即答できる一般人は誰もおらんじゃろう。 一般に、そこまで考える人はめったに居ない。しかし質問されると、実は「何も知らされていない」ことに驚くじゃろう。偉そうな上司でも、この質問には頭を抱えるはずじゃ。 日銀の刷ったおカネは基本的に貸し出しを通じて世の中に供給されるんじゃ。つまり日銀が銀行(民間銀行)に貸し出し、銀行が企業や個人に貸し出すことで始めて世の中に供給される。じゃから、借りる人が居ないと日銀がどれほど大量のおカネを刷っても世の中のおカネは一円も増えない。では、貸し出しによって世の中のおカネが増える様子をバランスシートを使ったモデルで考えてみよう。 (図
![基本的な通貨供給とバランスシート - ネコでもわかる経済問題・総合](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d6bf41c361f3fa77deb7b68bc6b518427720cc3d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsites.google.com%2Fsite%2Fnekodemokeizai%2F_%2Frsrc%2F1480830605870%2Fkinyu_bs%2Ftuuka_kyoukyu%2F401.jpg)