「格差改善につながらず」 立民、アベノミクス検証 2021年09月21日11時33分 立憲民主党の枝野幸男代表=20日、千葉県我孫子市 立憲民主党は21日、安倍晋三前首相の経済政策「アベノミクス」に関する検証報告を発表した。「金持ちをさらに大金持ちに、強い者をさらに強くしただけに終わり、格差や貧困問題の改善にはつながらなかった」と批判。「日本経済が混迷から抜け出せない最大の要因だ」と総括した。 「異形の緩和」効果不発 遠い物価目標、見えぬ出口―長短金利操作導入から5年 報告は、安倍政権下の2014年4月と19年10月の2度の消費税増税についても「需要を喚起しなければならないにもかかわらず、GDP(国内総生産)の半分以上を占める消費を腰折れさせた」と断じた。 立民の枝野幸男代表は記者団にアベノミクスについて「失敗だ。抜本的に変えない限り、日本経済の低迷を抜け出すことはできない」と強調。衆院選