オリンピック関係者の特例入国をめぐって注目される水際対策ですが、海外から帰国する日本人に対しては、今も「14日間の隔離」や「公共交通機関が使えない」といった厳しい制限があります。病気の母親に一目会いたいと帰国した女性の悲劇から、日本の水際対策の矛盾が浮き彫りになりました。 コロナ禍に続々と、特例で入国してくるオリンピック選手たち。選手に加え、数万人のオリンピック関係者については、14日間の自主隔離などが免除され、国内線や新幹線などを使って移動することもできます。 その一方で、海外から帰国した一般の日本人には、隔離措置の免除はありません。たとえ、親の死に目に会えなくても・・・。 「(親族から)『もう長くない』と言われた。『母の容態が急変した』と」 危篤になった母親に一目会いたいと、急きょ、アメリカから帰国した女性。羽田空港に到着後、国内線を乗り継いで九州の病院に向かおうとしたものの許されず、