先日沖縄でへちまを食べた。食べている時は美味しいのが、飲み込むときが、まさに土の味だった。 土をそのまま飲み込んでいるみたいなのだ。 食べ物ならどんな物でも食べられるほうで、生まれてから一つも「嫌いな食べ物」がなかった自分には衝撃的な出来事だった。 (ほそいあや) 西表島で、それと出会った 嫌いな食べ物がないというのは自慢にもならないと思うけど、これといったわかりやすい長所や特技がない自分は、これまでなにか誇れる事を挙げるなら「好き嫌いがない事」と言い張ってきた。 そんな唯一のセールスポイントに終止符が打たれてしまったのだ。これはとっても困る。困らないけど困る。