国会図書館の検索機能をスマートフォンから使うと、スマートフォンの現在地が漏えいする恐れがある。検索結果のURLアドレスに、利用者の現在地情報が含まれているためだ。Facebookやブログなどで紹介した場合に、GPSの位置情報が一般に公開されてしまう。(ITジャーナリスト・三上洋) 検索結果のURLに利用者の緯度・経度が 国会図書館の蔵書検索機能に問題がある。スマートフォンで検索すると、結果のURLに利用者の位置情報が含まれてしまう問題だ。 <写真1>が実例だ。iPhone(iOS9.3.5)で国会図書館サーチを利用した画面で、上にある検索結果のURLを、右側に引き出してみた。URLの最後に「lat=35.xxx」「lng=139.xxx」という文字がある。「lat」は緯度(latitude)、「lng」は経度(longitude)で、場所を示している。 この場所を地図で表示したところ、筆者