【ニューデリー=岩田智雄】インドのテレビで昨年12月から放映されている「インド版巨人の星」のアニメーション、「スーラジ ザ・ライジングスター」が、先行する日本アニメ「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」に視聴率で肩を並べ、好調な滑り出しを見せている。制作に当たっている講談社は第2シリーズの制作を検討中だ。日本のサブカルチャーがインドでも拡大している。 講談社によれば、現在の視聴率は0・2%。インドの視聴率は700近いチャンネルを対象に算出されており、もっとも人気の高い番組でも5%に及ばない。日本の視聴率とは比較できず、「まずまずの数字」という。視聴者からは「アニメではなく、ドラマだ」「教育的な視点も盛り込まれている」と作品を高く評価する声が寄せられている。 6月の放送終了後には、別のアニメチャンネルでの再放送が決まっている。物語は「大リーグボール1号」に当たる魔球が完成したところで終了する