都議会定例会では7日、主要会派の代表質問が行われた。10月に石原慎太郎知事が移転計画の継続を表明した築地市場(東京都中央区)の移転問題や、過激な性描写のある漫画などの販売を規制する都青少年健全育成条例の改正案に質問が集中した。だが、来春の都知事選についての質問はなく、石原知事は、移転計画に反対する都議会最大会派の民主などに対し、「都民の側に立ち、みんなで力をあわせて進めようじゃないか」と呼びかける余裕すらみせた。 築地市場移転 民主の酒井大史都議は、都が進める築地市場の豊洲地区(江東区)への移転計画について、10月の定例会で築地の再整備案と移転案の継続審議が議決されたことをあげ、「あくまで中間報告(で審議は終わっていない)。都議会の取り組みを勝手に解釈して強引に移転を進めようとするのならば、今後の関連予算で、都議会の合意を得ることは困難になる」と牽(けん)制(せい)した。 これに対し、石原