日ロ交渉に深刻な打撃へ=ロシア大統領の北方領土訪問 日ロ交渉に深刻な打撃へ=ロシア大統領の北方領土訪問 【モスクワ時事】ロシアのメドベージェフ大統領が11月中旬に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のため訪日する前後、北方領土を訪問する公算が大きくなった。国家元首が現実に北方領土に自ら足を踏み入れれば、ロシア領であると誇示する強い政治的メッセージになり、日ロ懸案の領土交渉に深刻な打撃となるのは避けられない見通しだ。 9月29日にメドベージェフ大統領が「(北方領土を含む)クリール諸島を近いうちに必ず訪れる」と発言して以来、日本側は懸念を強め、訪問を見合わせるよう申し入れた。河野雅治駐ロシア大使は「訪問が行われれば、日ロ関係に重大な支障が出る。影響は今の段階では測り切れない」と述べ、危機感を示した。 プーチン首相は大統領当時の2000年、平和条約締結後の色丹、歯舞の二島引