ものの位置をすべて座標値で表現する地理情報システム(GIS; Geographic Information System)の考え方は、従来の測量や地図の世界を大きく変えました。2007年に制定された「地理空間情報活用推進基本法」では、衛星測位とGISとを連携させることが明記され、現在では、衛星測位は測量や地図に欠かせないものとなっています。 こうした中、文部科学省の中央教育審議会では、次期学習指導要領に関する議論が進められています。高校教育課程の社会で、世界史と日本史を統合した「歴史総合」、現代社会に代わる「公共」と共に、GISの学習などを目玉とする「地理総合」が、2022年度以降に必修化される見通しです。